中傷事件ニュース

少年、医師会HPの投稿欄で病院を中傷 犬山署など名誉毀損容疑で逮捕【名古屋】

2000年1月

愛知県警捜査2課とハイテク犯罪対策室、犬山署は2000年1月19日、インターネットの投稿欄に偽名を使って病院を中傷する内容の投稿をしたとして、愛知県犬山市の無職少年(19)を名誉棄損の容疑で逮捕したと発表した。

調べによると、少年は1998年7月から9月までの間、自宅のパソコンを使って、尾張地方の医師会がインターネットに開設しているホームページの一般投稿欄に、実在する尾張地方の医師会職員や名古屋大学医学部教授の名前を使って投稿。愛知県犬山市の病院について「本日、愛知県警による家宅捜索を受けた」「明日、理事長が逮捕される」などと6回に分けてこの病院を中傷する内容の投稿をして名誉を棄損した疑い。1999年7月には別のホームページの一般投稿欄にも、「悪業を重ねるため評判が悪く地元の者は行かない」などと投稿していた。

名誉毀損裁判ニュース

民家落札の医師を中傷 5容疑者に罰金

2000年9月

競売にかけられた家を落札した和歌山県立医科大学病院の男性医師を街宣車などで中傷したとして、和歌山区検は2000年9月14日、家の持ち主だった和歌山市の元不動産業者、大阪市の政治団体代表ら5容疑者を名誉棄損罪で簡裁に略式起訴した。簡裁は同日、5人の容疑者に罰金50万-10万円の略式命令を出した。また、地検は同日、共犯として同容疑で逮捕された政治団体構成員ら5人について、関与が従属的であるとして起訴猶予とした。

中傷ビラまかれた 労組結成した病院職員、名誉棄損で告訴へ

1995年6月

神奈川県の病院で1994年、労組を結成した職員7人が、実名や顔写真が入った中傷ビラを自宅周辺などにまかれたとして、被疑者不詳のまま相模原南署に名誉棄損罪で告訴する方針を固めた。

訴状によると、1995年5月に数回にわたり、相模原市や横浜市などに住む7人の自宅や周辺で、実名や顔写真、住所、年齢などを記したビラ二種類がまかれ、名誉を傷つけられたとしている。

職員7人は5月下旬、ビラを印刷したとして東京都町田市の印刷会社に印刷禁止などの仮処分申し立てを東京地裁八王子支部に認められている。

職員たちは、「ビラは7人の履歴書の写真を使っており、外部の者が知り得ない情報も入っている。病院側がやったとしか思えない」と話している。これに対し病院側は、「ビラには一切かかわっていない」と反論している。

労組を結成した職員たちは解雇を通告され、横浜地裁で解雇不当と認められた。